現代版奥の細道 (4)

夏の東北ツーリング記録その4。

……

朝風呂と朝食を頂いてから出発。
国道280号線を北上し、津軽半島の先端、龍飛崎を目指します。
実は国道経由は遠回りなのですが、海沿いの景色を見ながら。

高野崎。
岬の先の先まで行けるワイルドな場所です。
海峡の先にうっすら見えるのは北海道。
ここまで来るならもう一歩と思ってしまい、これまで青森は経由地であることが多かったです。
北の大地へは、またいずれ。

今別町の青函トンネル入口広場では、トンネルを出入りする列車を間近に見ることができます。
新幹線がようやく走るようになりましたが、貨物列車との兼ね合いで大分速度を落とさざるを得ず、世紀の大事業がボトルネックになってしまっているのが残念です。
今後の技術の進歩と、札幌まで新幹線が到達したときの変化に期待します。

道は三厩(みんまや)村から国道339号線、通称松前街道と名を変えます。
奥州で命を落としたはずの源義経は、実はここから三頭の龍馬に乗って蝦夷に渡った…つまり「三馬屋→三厩」、だそうです。
この類の言い伝えは北海道にも多く残されていて、義経という人物のカリスマ性を感じます。

竜飛崎に着くと、ようやく待望の青空が姿を見せ始めました。
ここに来たのはこれで2度目。最初はもう17年も前の話になります。
かつてはトンネル内に龍飛海底と吉岡海底という駅があって、見学ツアーに参加して乗り降りすることもできました。
あのときは竜飛海底駅から坑道を登り、龍飛崎の青函トンネル記念館を見学するというコースに参加しました。

そういえば最近、再訪を語ることが多くなりました。「ここに来るのは〇年ぶり…」というふうに。
つくづくいろいろなところを巡り周ったなと思いますし、年月が経つのは速いとも思ってしまいます。

339号線には、一見遊歩道のような階段が含まれています。
通称「階段国道」、自動車すらまともに走れない、ある意味究極の酷道です。
こんな国道は日本全国ここにしかありません。

ここから進路は完全に南向きになります。
この旅に折り返し地点を設けるとしたら、ここだったでしょう。
339号線と県道を走り、国道101号線で秋田方面を目指しました。
この路上で、走行距離が80,000kmに達しました。
1991年10月の納車から約26年…少ないですよね。

101号線は風光明媚な路線です。
日本海に沿って伸びる素晴らしいシーサイドラインであり、沿道には千畳敷や十二湖のような景勝地もあります。

秋田県に入ってから少し寄り道して、白神山地の登山道を登ってみようと思いましたが、気軽にハイキングできる雰囲気ではなかったので、早々に撤退しました。
玄関で世界遺産の雰囲気だけ少し味わった、ということで…。

ツーリングマップルに「みかん色の湯」と紹介されていた、能代市の「船沢温泉」で入浴。
色もそうですし、成分も日本トップクラスに濃いそうです。

この日は県都秋田市で投宿することにしました。
夜は川反飲食店街の居酒屋で、ハタハタや比内鶏、地酒を堪能しました。

カテゴリー: シビック, パーマリンク

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