7時に起きてのんびり家を出ると、中央道は既に渋滞していた。九州では渋滞にハマることなど皆無に等しかったから、つくづく関東はやりにくい。
相模湖付近でようやく流れが良くなった。甲府南インターで一旦高速を降り、東花輪という駅で友人と落ち合った。彼も今は実家の静岡・富士市に帰っていて、身延線の特急列車でやって来た。甲府という場所は今後我々にとってキーポイントになるに違いない。
中央道に戻ってしばらく走り、八ヶ岳PAで作戦会議を開く。何せ温泉に入ること以外何も決まっていないのだ。しかし彼との旅はいつもこんな感じだ。
「長野と岐阜の県境辺りの温泉をハシゴして、松本まで戻って長野の北の方に…」
「・・・来た道引き返すの嫌いなんでしょ?」
「良く分かっていらっしゃる!」
こうして県境を飛び越え、日本海を見に行くことになった。彼の旅はいつもこんな感じだ。
松本で高速を降り、国道158号線を上高地方面へ向かう。この時点で昼近く。
「信州と言ったら蕎麦だ!」ということで、最初に目に入った蕎麦屋に入ることにした。
「そば庄」鵬雲崎店。蕎麦もさることながら、窓際の席からは水澱ダムが一望できて良い店だった。