一足遅く、夏を感じに - 台湾旅行記 -

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日本から台湾へはたったの3時間で着く。
だから入国審査をパスするまで実感が湧かなかった。
空港ビルから一歩外に出る。まとわりつくような暑さに初めて異国を感じた。
汗が吹き出す。胸が高鳴る。
人より遅い夏休み。9月23日、夏が来た。

堂々たる台北駅 台湾総統府

桃園国際空港から台北まではバスで約1時間。少し遠い。
台北は言わずと知れた台湾最大の都市。大都会というには足りないけれども。
日本人経営のドミトリーにチェックインする。1泊400元(約\1,200)。最初の宿だけは事前に決めて予約していた。
余計な荷物を部屋に置いて街に出る。まず歩いてすぐのところにある台北駅に立ち寄った。台北駅は在来線、新幹線ともに地下化されていて、地上から列車を見ることはできないが、駅舎は台湾の中心駅に相応しい立派な佇まいだった。
続いて二二八和平公園を通り、総統府の方へ歩を進めた。二二八和平公園は1947年に起きた二・二八事件の紀念碑が置かれている場所、、総統府は日本統治時代、総督府が置かれた建物である。
かつて日本の統治下にあった場所の中で、台湾の場合は中国や韓国と比べて過去がどんな時代だったかを語られる機会が少ない気がする。何が為されて何が起こったのか、善悪はともかく、過去の事実を正しく理解することは必要だと思う。

日本の本 日本のポスター

台北の本屋は日本の本で溢れている。それも日本語のまま。
ファッション、スポーツ、車、アニメ…。日本語のガーデニング雑誌などわざわざ買う人間がいるのだろうか?
レコード屋に行けばJ-POPや日本人アイドルのDVDが幅を利かせているし、日本のアニメショップが店を出していたりもする。
そして日本のマンガやライトノベルはほとんどが現地語訳されていて、若い人々を中心に人気を博しているらしい。
ともあれ、日本の文化が好意的に受け入れられているのだとすれば、それは日本人としては素直に嬉しい。

饒河街夜市入口 活気ある夜市

台北の中心から地下鉄で30分、新北投温泉で散々歩き回った汗を流す。
ここは市街のど真ん中に露天風呂がある。泉質もいい。水着着用は正直面倒臭かったけれども…郷に入っては何とやらである。
そのあと再び地下鉄を乗り継いで、食事をしようと饒河街の夜市へ。
二大夜市の一というだけあって活気がある。平日夜なのに人で溢れている。夜市入口の名物店で胡椒餅を買って食べると、疲れたせいか、これだけで満腹になった。
最寄の松山駅から台北駅までは1駅。宿に帰り着くと同宿の人々が酒盛りの最中で、コンビニでビールを買って混ざる。
そこそこ酔いが回って眠くなったところで離脱。明日からのことは特に決めていない。
とりあえず昨日はあまり寝ていないから目覚ましをかけないことにした。

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